二回目となった、大学入試共通テストも終わりました。受験生の皆様、体調管理など大変だったことと思います。好評としては、予想されたとおり、前回と比べて難化したなという印象です。
特に、数学IAにおいては、答えを知っている解法で解くというような問題が一層減り、読解力の必要な問題となりました。よって、国語力と数学力が同時に必要な試験となってきたので、より一層地に足がついた勉強が必要となってくる、テクニックだけに頼った勉強では足元をすくわれるというメッセージだと思います。時間をかけても、遠回りしても、数学の公式の証明やその原理について考察してみる、計算力を実際手を動かしてつけるという泥臭いことが高得点には必要です。
また、模試などともすこし傾向が違って来ているので、その点は来年度の受験生は注意すべきです。模試でいい点が取れていても、本番の共通テストは意表をつく出題をするということが今回あらためて証明されました。応用力がためされること、二次試験でこれまで出ていたような問題に準じて対策が必要であります。
数学2・Bも問題処理の速度がさらに必要となっています。普段の演習のときから、すこし余裕をもった解くスピードと思考力がないと、全く歯が立たない問題構成です。
特に、微分、積分は②で処理させる計算が非常に多いので、普段からいかにスピードを意識できるかで変わってきます。
総じていうと、今回は数学の苦手な生徒もある程度できる生徒も点差が開きにくいので、数学が苦手な生徒には追い風となる共通テストになったと思います。
また、理系の一部の数学のトップクラスの生徒にとっては、勝敗を数学で決定するだけの破壊力のある試験難易度でしたので、数学に絶対的な自信のあるゾーンにとっては、10メートル級の追い風でしょう。
今回は、特に2次出願の戦略がとても難しくなると思われます。過去経験したことがない平均点となる恐れがあるので、そのことを踏まえボーダーライン分析と2次試験への出口戦略が合格・不合格の大きなウェイトを占める年になりそうです。
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